Q&A

溶融亜鉛系めっき鋼板

耐食性に関するQ&A

Q.
厳しい腐食環境では端面の発錆が心配ですが、端面の防錆処理はどうすればよいですか?
A.
溶融亜鉛系めっきが施されていない部分、例えばキズつき部や切断端面部において、めっきの犠牲防食作用により、鉄露出部の錆発生を防止あるいは抑制する効果を発揮します。
めっき部と鉄地露出部の関係・めっき種類により、その効果度合いが決まり、めっき厚が厚い(めっき量が多い)ほど、効果は大です。

亜鉛がさびる(酸化する)ことによって、亜鉛の水酸化物皮膜が表面に生成(不働態皮膜)するなどし、亜鉛のその後の溶解を抑制させ、鉄(鋼板)を、保護する役目が高まります。
その結果、亜鉛表面も鉄(鋼板)露出部もさびにくくなります。

端面の防錆処理として、ジンクリッチペイント等の後塗装で、鉄地を保護することが推奨されます。
また、加工後の構造を、鋼板端面部が外部環境に露出しないような構造(かしめ・折り返し、等)にすることも有効です。

亜鉛の被覆率と板厚の関係