Q&A

カラー鋼板

その他に関するQ&A

Q.
カラー鋼板の塗替えタイミングはどのように考えたら良いですか?
A.
塗膜は、太陽光線、雨(水)、大気中の酸素、耐食性因子(塩素イオン、酸性イオンなど)により劣化します。
劣化の経時変化を下図に示します。

カラー鋼板の経時変化

ここで、塗膜の白亜化(チョーキング)とは塗膜表層の樹脂や顔料が劣化し、粉状になる現象を言います。

その後、経年で塗膜ふくれが発生し、いずれはめっき層の腐食(白さび、赤さび)に至ります。
代表的なポリエステル樹脂塗装とフッ素樹脂塗装の10年屋外暴露の結果を下図に示します。

(参考)10年暴露後の塗膜残存率(暴露地:銚子JWTC)

※ご使用環境により異なります。

一般的に塗膜の劣化の段階で(めっき鋼板の腐食に至る前に)塗替え塗装を実施いただくことで、鋼板寿命を飛躍的に伸ばすことが可能となります。
下表に示すように定期点検を実施いただき、劣化状況に応じて、洗浄や塗替え補修をご検討ください。

塗り替え塗装

塗装亜鉛系めっき鋼板の塗膜劣化が進んで、白さびが発生している場合は、下塗りをしないと効果が半減しますので、さび止め塗装が必要です。

(1)表面調整(素地ごしらえ)

①色褪せの場合
油、ゴミ、汚れを除去し、水洗いした後乾燥させます。

②ふくれ、白さびが発生した場合
浮いた塗膜や白さびが落ちるまでワイヤーブラシ、ワイヤーホイル、紙やすりなどで入念に擦り除去します。この場合、できるだけめっきされた亜鉛層を削り取ったりしないよう注意して下さい。

※腐食環境地域では、塗料店とご相談の上、塗料種類を選定下さい。

図 メンテナンスフロー
表1 点検基準
引用元:
一般社団法人日本鉄鋼連盟発行
塗装亜鉛系めっき鋼板ご使用の手引き(P25~26)
表2 劣化状況と塗り替え仕様
引用元:
一般社団法人日本鉄鋼連盟発行
塗装亜鉛系めっき鋼板ご使用の手引き(P25~26)