3 切断端面耐食性切断面の犠牲防食作用めっき層ダレ部めっき被覆◆ 暴露初期(~数ヶ月)端面鉄地露出腐食(初期赤錆発生)雨、結露等により濡れて、Zn等が溶出雨、結露等により濡れて、Zn等が溶出腐食因子の浸入抑制腐食因子の浸入抑制◆暴露中期(数ヶ月~数年)溶出したZn、Al、Mgが乾燥により端面に沈着し、鉄を被覆(犠牲防食作用)します。◆暴露長期(数年~)めっき層の耐食性が高く、腐食抑制効果を長時間保持し、徐々に黒っぽく変化します。色調、および上記変化のスピードは、板厚、剪断方法、環境等により変わります。同一条件(同一環境・同一切断面)であれば、犠牲防食により、板厚が薄いもの、めっき厚の厚いものが有利となります。CCT 試験時間(h)(4年)(8年)(12年)試験体を写真に撮り、画像処理にて赤錆になっている面積を数値化したもの( )内は屋外一般環境での暴露相当年数赤錆面積率80604020005001000200030004000赤錆面積率(%)■ CCT(JIS G 0594 C法)における赤錆発生率推移切断端面部:1.6mm厚 Y18(片面90g/㎡) [JFE エコガル]CCT(複合サイクル試験)500h後外観500h後外観2000h後外観2000h後外観屋外暴露試験切断端面(暴露試験片)の暴露事例〈板 厚〉 0.8、1.6、および2.3mm〈環 境〉 千葉県千葉市 海岸地域 (波しぶき飛沫環境 年平均 気温16.3℃)0.8mm厚では赤錆はほぼ見られませんが、1.6mm厚、2.3mm厚では5ヶ月で赤錆が発生し、その後、1年経過しても進行は止まっています。暴露月数(ヶ月)試験体を写真に撮り、画像処理にて赤錆になっている面積を数値化したもの赤錆面積率10080604020005101520赤錆面積率(%)■ 屋外暴露における赤錆面積率 切断端面部: Y18(片面90g/㎡) [JFE エコガル]0.8mm厚1.6mm厚2.3mm厚17
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