JFE鋼板 JFEエコガル
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Important points亜鉛系めっき鋼板の特性を活かすため、使用に際し、次の点に留意してください。1 保管1. 保管中の鋼板、鋼帯への湿分や水分による濡れや浸入は、白さびの早期発生原因となります。結露や水濡れを起こさないよう、保管場所は寒暖の差の激しい所を避け、風通しの良い所を選んでください。2. 雨露のかかる場所や、湿度の高い所への保管は避け、屋内の出来るだけ乾燥した風通しの良い場所を選んでください。3. 結露が起こった場合は、速やかに乾燥させ、濡れている間の加工は避けてください。4. 運搬時には、梱包を破らないようにしてください。(破れた場合は、補修をしてください)5. 在庫期間は出来るだけ短くなるようにしてください。6. コイルの転倒や切板の荷崩れを避けるため、安定した状態で保管してください。2 取り扱い1. 取扱い時には(特に裸材)手袋を使用するなど、出来るだけ丁寧に扱い、特に表面のめっき面に損傷を与えないように注意してください。2. 万が一表面を傷つけた場合は、補修を行ってください。3. 汗や指紋などの汚れがめっき面に付着した場合、付着部の耐食性や塗装性等の障害となりますので、汚れは十分除去してください。4. コイルバンドをはずす場合、コイルバンドおよびコイルの端面がはね上がる等の危険がありますので、十分注意してください。5. 製品の端面は鉄面が出ておりますので、切削には十分に注意してください。3 加工作業亜鉛系めっき鋼板の表面は軟らかい亜鉛です。加工時に、表面を疵付けると耐食性、塗装性に悪影響を及ぼします。1. ロール成形、プレス成形等を行う場合には製品を傷付けないように、事前にロールや金型の手入れを十分に行い、異物は取り除いてから作業を行ってください。2. プレス加工時に潤滑油を使用する場合、その種類によってはめっき層を腐食する可能性がありますので、使用前に確認してください。また、使用後は加工後に脱脂等の後処理を行ってください。3. 鋼板は時間の経過とともに硬化する傾向があります。加工性が劣化する場合がありますのでなるべく早く使用してください。4 溶接作業めっき鋼板の溶接時は、下記の項目などに注意してください。1. アーク光による目への障害2. 亜鉛ヒュームによる中毒亜鉛は鉄に次いで人体に多く含まれる元素で、重要な必須元素でもありますが、大量に蒸気を吸引した場合、数時間後に発熱する(亜鉛ヒューム熱)ことが知られています。インフルエンザに似た症状を示し、24時間程度で自然治癒します。(長引く場合は医療機関で検査を受けてください。)(現在のところ発癌性は確認されておりません。また、慢性中毒症状を引き起こすことも証明されておりません。)3. 感電4. 高熱物への接触による火傷5. 火災注意事項30

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