JFE鋼板 建材総合カタログ
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144鋼板の使用上の注意鋼板の使用上の注意1.保管期間はできるだけ短くなるようにしてください。2.コイルの転倒や切板の荷崩れを避けるため、安定した状態で保管してください。3.梱包紙などが破損した場合には、速やかに補修してください。1.取扱い時には手袋を使用する等、表面の被覆面に損傷を与えないように注意してください。2.万が一表面を傷つけた場合は、補修を行ってください。3.コイルバンドをはずす場合、コイルバンド及びコイルの端面がはね上がる等の危険がありますので注意してください。4.商品の端面は鉄面が出ておりますので、切創には注意してください。塗装亜鉛系めっき鋼板表面は軟らかい塗料です。加工時に、表面を傷つけると耐食性に悪影響を及ぼします。1.ロール成形、プレス成形等を行う場合には、商品を傷つけないように事前にロールや金型の手入れを十分に行い、異物は取り除いてから作業を行ってください。2.板の呼び厚さは原板の厚みですので、ロールのクリアランス等の調整はめっき厚、塗膜厚を考慮して設定してください。3.プレス加工時に潤滑油を使用する場合、その種類によっては塗膜を腐食させたり、変色させる可能性がありますので、使用前に確認してください。4.鋼板は時間の経過とともに硬化する傾向があります。加工性が劣化する場合がありますので、なるべく早く使用してください。1.色は似ていても、色名の違うものや他社材との貼り合わせは行わないでください。また、色調は経年変化いたします。2.施工中、加工時に出た切り屑・ボルト類等を鋼板の上に取り残したり放置すると、「もらい錆」を生じることがありますので、施工後、加工後はこれらを除去してください。3.防腐防蟻処理(主として銅イオンを含む薬剤)した木材や合板と弊社商品を直接接触させて使用しないでください。異種金属接触腐食により短期間で赤錆を発生させる場合があります。この防止として、絶縁用下葺き(ブチルテープ等)等で弊社商品との直接接触を防ぐことをお勧めします。4.裏面からの発錆を防止するよう配慮してください。木毛セメント板・アスファルトフェルト・グラスウール(断熱材)等の下地の場合、防水、結露防止等適切な工法処理を行い、湿気等による裏面からの腐食に留意してください。5.取付けにあたっては、金具にステンレスのフックボルト・丸釘等を使用し、止め金具からのもらい錆の無いこと、及び金具材質の耐久性を考慮してください。また、フックボルトを使用する場合は、ネジの緩み防止、電食防止等を考慮してパッキンを使用してください。6.ハンダ付け・溶接等で塗膜を剥がすために薬剤を使用する場合、使用後は水洗いをし薬剤が塗膜上に残らないようにしてください。薬剤が残留していますと、塗膜剥がれや後塗装が行えない可能性があります。7.海岸からの距離が近い場所や有害なガスが噴出する火山地帯等の腐食環境地域においては、めっき層の腐食が進行しやすいことが知られています。また、海岸からの距離が同じであっても、地域によっては飛来する塩分量が異なり腐食に影響を与えます。地域差だけではなく雨がかりする・しないによっても付着塩分量は異なり、使用部位で耐久性が異なります。8.工場や自動車の排気ガスに含まれる硫黄酸化物(SOX)や窒素酸化物(NOX)は、大気中で酸化等により硫酸(H2SO4)や硝酸(HNO3)となり雨に混じります。また、季節風で海外から運ばれた硫黄酸化物等も雨に混じり酸性雨、酸性雪となります。硫黄酸化物(SOX)沈着の例でいうと、国内の工場、自動車の排気ガス等よりも海外起因が圧倒的に大きく、またその影響度も地域によって異なることがあります。9.軒下・軒天等の雨のかかり難い部位で使用頂く場合は、腐食原因物質が洗い流されず、その部分に堆積する場合があり、腐食や色調変化を誘発する場合がありますので、定期的に水洗いされることをお勧めします。10.成形加工品を屋根上にのせる際には、滑り止めなどの処置により、滑り落ちないようにしてください。1.結露が発生した場合は、できるだけ早く拭き取られることをお勧めします。2.ご使用の際は、裏面側が常時水分に曝されないような設計、もしくは使用上の配慮をお願いいたします。作業全般を通して商品端面による切創等には十分ご注意ください。1.保 管2.取扱い3.加工作業4.施 工5.結 露

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