JFE鋼板 建材総合カタログ
21/148

● 一般的にめっき層が硬いと、曲げ加工の際にクラックが入り やすく、 塗膜にまでクラックが生じてしまいます。● 55%Al-Zn合金めっき鋼板は、エコガル鋼板のめっきに対し 約2倍も硬く、加工時のクラック発生には不利となります。● ガルフレックス仕様ではエコガル並みのめっき硬度となり、 加工時のクラックも大幅に改善されます。耐食性(平面部)既存商品カラーエコガル塗装GF鋼板(ガルファン下地)塗装GL鋼板ガルフレックス塗装鋼板(溶融亜鉛めっき下地)曲げ加工性(優)(高)(劣)(低)曲げ加工性向上ガルフレックス仕様の概念図塗装めっき層の加工部の亀裂軽減加工部の耐食性向上ガルフレックス仕様の曲げ加工性評価例※:表面視野表面視野一般のカラーGL加工部(1T)の断面表面視野※塗膜塗膜めっき層めっき層高加工部の塗膜、めっき層の亀裂が著しいガルフレックス仕様カラーGL加工部(1T)の断面表面視野※塗膜塗膜めっき層めっき層高加工部でも、塗膜、めっき層の亀裂が軽微試験サンプルと同じ板厚の鋼板を1枚挟み曲げ加工材料標準保証規格建材薄板技術・普及委員会(旧亜鉛鉄板委員会)は下記事項を材料保証規格と定めています。1保証対象 建築外装の屋根材として使用する塗装亜鉛系めっき鋼板及び亜鉛系めっき鋼板1)JIS G 3312 「塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯」2)JIS G 3318 「塗装溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯」3)JIS G 3322 「塗装溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯」4)JIS G 3321 「溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯」2 保証内容 1)JIS G 3322 建築施工後、材料の腐食による穴あき及び赤さびがないこと。注1)切断端面から発生した赤さびは対象外。注2)防食機構上、黒い腐食生成物が発生することがある。 これは下地鋼板の腐食による赤さびとは異なるもので、 保証の対象外とする。2)JIS G 3312 JIS G 3318 建築施工後、材料の腐食による穴あきがないこと。JIS G 33213保証期間建築施工後10年間とします。但し、製造後6ヶ月を越えた商品で施工したものは、製造後6ヶ月より数えて10年間とします。4保証条件 1)適切な環境で使用されていること。2)加工・施工・設計が適切に実施されていること。5不適切な使用例(1)環境例 ①塩害、亜硫酸ガス、アルカリなどの影響がある場合。 ②鉄粉など付着した場合。 ③湖沼、河川などの周辺で常に水しぶきがかかる場合。 ④天災地変、災害など、その他不可抗力による損傷が発生した場合。(2)加工・施工例 ①施工後に外力、加工屑などの飛来による損傷があった場合 ②加工時、施工時に損傷が発生した場合。 ③異種金属接触起因の錆が発生した場合。 ④防腐剤、防蟻剤を含む木材との長期接触があった場合。(3)設計例 ①葺工法毎に許容される屋根勾配を無視した場合。6補償方法 各メーカーが定めた内容による。※詳細は、建材薄板技術・普及委員会発行の「屋根用塗装/亜鉛系めっき鋼板の標準保証規格」を参照ください。出典:一般社団法人 日本鉄鋼連盟 建材薄板技術・普及委員会「屋根用塗装/亜鉛めっき鋼板の標準保証規格(屋根の雨漏りに対する材料標準規格)」平成28年5月高加工GL仕様 ガルフレックス®(オプション仕様)ガルフレックスとは、塗装溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板の加工性を高めた仕様のことです。加工部においても平面部に近い耐食性を発揮させます。 ※仕様付加に際しては、弊社営業にご相談ください。20めっき鋼板・塗装鋼板 性能

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る