JFE ガルバリウム鋼板

特長

  • 従来の亜鉛めっき鋼板に比べ、3~6倍の耐食性と優れた耐熱性・熱反射性を持つ溶融55%アルミニウム-亜鉛めっき鋼板です。
  • スパングル(結晶)模様の銀白色の美麗な外観です。
  • 環境対応商品(クロメートフリー)です。

特性

断面構成

55%Al-Zn合金めっき鋼板のすぐれた防食メカニズム

アルミリッチと亜鉛リッチの複合構造めっきです。これがバランスよく作用し、高耐食性を実現します。

被膜構造と防食

55%Al-Zn合金めっき鋼板は、55%アルミニウム残部がほぼ亜鉛という質量比で、アルミニウムリッチ層と亜鉛リッチ層とが網目状に混じりあっためっき構造になっています。[1.めっき層断面構造参照]
腐食環境においては、まず亜鉛リッチ層で亜鉛の腐食が進行しますが【犠牲防食作用】、溶融亜鉛系めっき鋼板の場合と異なり、緻密で安定な腐食生成物(塩基性硫酸アルミ)ができ、網目状の空間を埋めることで腐食の進行が抑制【不動態皮膜保護作用】されます。[2.防食メカニズム参照]
このようにJFEガルバリウム鋼板は亜鉛の持つ犠牲防食作用とアルミニウムの持つ不動態保護作用がバランス良くはたらくために、亜鉛めっき鋼板に比べ、耐食性が大幅に向上します。

1.めっき層断面構造
2.防食メカニズム

めっき層の組成(55%Al-Zn合金めっき鋼板と溶融亜鉛系めっき鋼板の比較)

55%Al-Zn合金めっき鋼板のめっき寿命は、環境によっては25年以上

55%Al-Zn合金めっき鋼板は、アルミニウムの不動態皮膜保護作用と亜鉛の犠牲防食作用が最もバランス良く機能する合金めっき層を有し、長時間、自己修復作用が発揮され長期(溶融亜鉛系めっき鋼板の数倍の耐食性)にわたり鋼素地のさびを防止します。

めっき中のアルミ含有率と防食効果

米国旧ベスレヘムスチール社・ホーマー研究所が実施した25年間にわたる屋外暴露試験の結果でも、55%Al-Zn合金めっき鋼板の皮膜寿命は、厳しい塩害地区で15年、一般的海岸地区、工業都市、田園地区では25年以上あることが報告されております。

55%Al-Zn合金めっき鋼板の屋根施工例

(田園地区20年経過)

屋外暴露試験における耐食性

55%Al-Zn合金めっき鋼板は、アルミニウムのもつ優れた不動態被膜保護性と、亜鉛の犠牲防食性を合わせもっているため、塩害地区、工業都市、田園地区のいずれにおいても優れた耐食性を示しています。亜鉛めっき鋼板が暴露年数に比例して腐食が進行するのに対し、55%Al-Zn合金めっき鋼板は、暴露年数が経過するにつれて腐食速度が低下する特徴があります。

55%Al-Zn合金めっき鋼板の塩水噴霧試験(SST)による評価例

めっきの厚みが同じ、溶融亜鉛系めっき鋼板と55%Al-Zn合金めっき鋼板の塩水噴霧試験(SST)結果では、めっき層が侵食されて赤さびが発生するまでの時間は、亜鉛めっき鋼板より6~10倍長い結果でした。

赤さび発生までの塩水噴霧試験時間

(当社測定結果 平面サンプル:エッジシール有り)

成形品の塩水噴霧試験(SST)

ハゼ折板成形品(板厚0.8mm)SST500時間後の外観

☆クロメートフリー(F処理)材のSST評価は従来材と同等です。

サイクル腐食試験(CCT)による評価の例

表面、エリクセン部、クロスカット部及び端面部の耐食性(CCT 1,000時間 JIS K5621に準拠)

☆クロメートフリー(F処理)材のCCT評価は従来材と同等です。

55%Al-Zn合金めっき鋼板の耐アルカリ環境特性

☆クロメートフリー(F処理)材は従来材より優れた耐アルカリ性を示します。

注)但し、畜産用途等の高アルカリ雰囲気では十分な配慮が必要です。

55%Al-Zn合金めっき鋼板の耐候性特性

SWOM(サンシャインウエザオメーター) 1,000時間 評価前後のΔE(色差)

☆クロメートフリー(F処理)材は従来材より優れた耐候性を示すと期待されます。

55%Al-Zn合金めっき鋼板の加工性

Al-Zn 合金めっき層の密着性

試験方法 加工度 試験結果
折り曲げ試験 180° 密着曲げ 1T曲げ 良好 めっき剥離なし
デュポン衝撃試験 1,000g×500mm 良好 めっき剥離なし
各種建材成形 ロール成形 良好 めっき剥離なし

表面処理鋼板は必ず後成形・後加工されます。
55%Al-Zn合金めっき鋼板は、溶融亜鉛系めっき鋼板と同等の成形・加工性を有しています。